海外に行くとき、いつも悩むのが「現地通貨をどうやって用意するか」ですよね。
空港の両替所でレートを見て驚いたり、大量の現金を持っていったり…。どれも手間とリスクが大きい方法です。
フィリピンに親子留学で滞在した際、Wiseカードの便利さに驚きました。私が実際に使ってみて自信をもっておすすめできます!
レートがいい日に日本円をほぼ実勢レートで外貨に両替しておき、現地ATMで引き出しました。両替所を探す必要もなければ、お金を大量に持ち歩く必要もなく、とても便利でした。
Wiseの利用料は無料、必要なのはWiseカードの発行手数料1,200円だけです。Wiseカードが1枚あれば、
- 為替レートが両替所やクレジットカードより圧倒的に有利
- 出発前からアプリでレートをチェックし、好きなタイミングで両替
- 現地ATMで必要な分だけ、すぐに引き出し
- 余ったら日本の銀行にほぼ目減りなく戻すことができる
という、便利なだけではなく、料金的にも非常にメリットが大きいですし、紛失・盗難の場合も即時対応できるのがありがたいです。この記事では、Wiseカードを使ってお得に海外で現地通貨を入手する方法について解説します。

Wiseの一番のメリットは両替レートの良さ。それ以外にもいろいろ便利なので、これを知ってしまったらもう後戻りできません。
同じ日に両替したレートを徹底比較しましたので、お得な両替方法を知りたい方はじっくり読んでくださいね。
Wiseの口座開設は無料で即時できますし、Wiseカードも1200円で発行できます(年会費なし)。海外に行く予定のある方は、まずはこちらの記事をじっくり読んでご検討ください。
海外でのお金の両替に関するお困りごと


海外で次のような両替に関する困りごとを経験した方もいるのではないでしょうか。
- 現地通貨が足りなくなるのが心配で大量の現金を持ち歩いた
- 両替所に行ったらレートが悪かったが仕方なく両替した
- 両替所で日本円は対応していないと言われて両替できなかった
- 両替所を探したり両替所まで行くのが大変
- カードの明細が届くまで為替レートがわからない
- カードの盗難・紛失で電話手続きが大変だった
海外でもキャッシュレス化が進んでいるとはいえ、やはりある程度は現金を持っていないと不安ですし、カードが使えない場所に行くこともありますよね。
Wiseカードを海外に持って行けば、このような困りごとが解決します。しかも手数料がほとんどかからない上に両替レートがすごくいいので海外に行くすべての人におすすめしたいです!
海外でのお金の困ったを解決するWiseとは?
Wise(旧TransferWise)は、イギリス発のオンライン国際送金・両替サービスです。1つの口座で複数の通貨を持てるマルチカレンシー口座サービスを提供しています。
Wiseを提供しているWise Payments Limitedについて
Wiseを提供している会社は、イギリスに本社を置くWise Payments Limitedです。日本法人はワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社です。
2011年に創業され、現在では世界70カ国以上、1,600万人以上が利用している国際的な金融サービス企業です。2021年にはロンドン証券取引所(LSE)に上場し、GoogleやMetaといったグローバル企業も法人アカウントを開設しているなど、信頼性と実績のあるサービスです。企業としての透明性・信頼性が高いことも特徴です。



日本ではまだ馴染みがないかもしれませんが、Wise(ワイズ)は世界中で利用されている国際的な金融サービスです。
Wiseとは?
Wiseは「海外旅行や留学、出張時の両替コストを抑えたい」という方にとって便利で心強いサービスです。
- 銀行より格安で海外送金ができる
- 透明性の高い手数料(隠れコストなし)
- ミッドマーケットレートで提供
- 40種類以上の通貨を管理できるマルチカレンシー口座
という特徴がありますが、さらにアプリを使ってリアルタイムで両替し、自由に通貨を管理できるんです。
私はWiseの一番のメリットは両替レートの良さだと感じています。これは他のクレジットカードや両替所と比べても際立っていますので、この点についても詳しく説明していきます。
めちゃめちゃいいタイミングで両替できた気がする🤣🤣🤣#wise pic.twitter.com/FZJukCDzTQ
— モモシロ💎おうち英語とフィリピン親子留学サポート (@totovito) April 21, 2025
Wiseのマルチカレンシー口座とは?
マルチカレンシー口座とは、1つの口座で複数の通貨を保有・管理できる口座のことです。自分のアカウント内に複数の通貨を持つことができるので、その中で別の通貨への両替をすることができます。


日本はもちろん、世界の約80の国・地域の口座を設定できます。一度に保有できる通貨は10までです。
Wiseカードとは


そのWiseがMastercardブランドのデビットカードを提供しています。これが、Wiseカードです。Wiseが発行するデビットカードを使えば、世界中のATMから現地通貨を引き出せるほか、店舗やネットでもMastercardのデビットカードとしてそのまま利用できます。
Wiseカードのメリット:為替レートが良心的で明朗
両替所のレートは、実際の為替レートに独自の料金を上乗せした金額になっていますよね。Wiseは上乗せなしの実勢レート(ミッドレート)を採用しています。さらに両替手数料も通貨などによって0.4〜1.2%程度ととても低いんです。
実勢レートとは、世界の市場で実際に使われている為替レートのことです。
これは通貨の「本当の価値」を反映したもので、市場でリアルタイムに決まる“公正な交換レート”と言えます。
この実勢レートの中でも、買値と売値のちょうど中間のレートを「ミッドマーケットレート」と呼びます。


海外旅行や留学、出張などで外貨を使う私たちにとっては、両替所が上乗せしている独自レートや、数パーセントの海外事務手数料がかかるクレジットカードより圧倒的にお得に両替できます。
Wiseと他の為替レートを比較
実際に私がWiseのレートと両替所の料金を比較したものをお見せしますね。私がフィリピンに到着した2025/4/26の実際のレートを比較します。
Wiseのミッドマーケットレート(2025/4/26)は1ペソ2.5569円
まずこれが、私がフィリピンペソの為替レートを調査した4/26のWiseのミッドマーケットレート(実勢レート)です。1円=0.391091フィリピンペソというレートですね(リアルタイムで変動していますので、多少差異があります)。
分かりにくいかもしれませんので、1ペソあたりに換算すると2.5569円です。


Wiseの日本円を10,000フィリピンペソに両替する場合、以下の画面にあるように両替手数料222円が追加でかかります(この場合0.86%。通貨や金額で変動します)。


Wiseのレートは実勢レートをそのまま利用します。上乗せはなしですが、この両替手数料のみが実質の上乗せになります。両替所やクレジットカードは実勢レートに上乗せした独自のレートを使用します。クレジットカード会社はさらに海外事務手数料を上乗せしています。
今回はWiseの実勢レートを基準に、同じ日に以下で両替した場合のレート・金額を調査・比較していきます。
- WiseカードでのATM引き出しの合計金額
- マニラ空港の両替所のレート
- 成田空港の両替所のレート
- クレジットカードでの買い物のレート
- クレジットカードでのキャッシングの合計金額
- (参考)オンライン宅配両替サービスの合計金額
- (参考:予測値)セブマクタン空港の両替所のレート
Wiseカードで引き出した場合の金額
この日の実勢レートは2.5569円。これを基準とします。
Wiseカードを使ってATMで引き出した場合は、別途現地ATM手数料(フィリピンの場合250ペソ)がかかります。WiseのATM手数料は月2回まで無料です。3回目以降は1.75%+70円がかかります。ATMで20000ペソ分引き出した場合は実質1ペソ2.5914円となります(月2回まで)。
マニラ空港の両替所のレート(日本円から両替)
同じ日のマニラの空港のレートです(日本円でフィリピンペソを購入するときのレート)。
これは1円あたり何ペソかなので、1ペソあたりに換算すると1ペソ ≒ 2.67円です。マニラの空港の両替所は、非常に良心的なレートで知られていますがそれでもこの金額です。


ちなみにセブの空港はこれよりレートが悪かったです。この日とは別に、同日にマニラの空港とセブの空港を比較したところ、1ペソあたり0.13円の差がありました。単純計算すると同日のセブの空港は1ペソ ≒ 2.80円ほどと予想されます(あくまで推測で実際のレートではありません)。さらに、セブの街中に行ったらもっと悪いレートだったので、このマニラの空港のレートは割といいほうです。
成田空港の両替所のレート(日本円から両替)
続いて、同じ日の成田空港の某両替所のレートです。


1ペソ=2.87円!正直すごく悪いです。さらにマイナーな通貨は変動が激しく、さらにこれより悪くなる場合もあります。マイナー通貨の日本の空港での両替はおすすめできません。
クレジットカードのレート(現地でカード払い・キャッシング)
クレジットカードのレートは、基準レート(ミッドレート)に対する上乗せ率(非公表)に、さらに海外事務手数料(公表)の率を合わせたものをレートに含めています。
- 実勢レートに対する日公表の上乗せ率
- 海外事務手数料=カード会社やブランドが明示している固定手数料
ちなみに、同じ日にクレジットカードで買い物をしたときのレートは海外事務手数料も含めて1ペソ2.6227円で、合計約2.57%の上乗せでした。しかし、クレジットカードを使ってATMでキャッシングした場合はさらにこれに、ATM引き出し手数料(カード会社によって110円~220円)、キャッシングの利息(年率15〜18%の引き落としまでの日割り)などがかかりますので20000ペソ分キャッシングした場合は実質1ペソ2.679円とさらに割高になります。



しかもクレジットカードの場合はレート自体が利用時にはわからないんですよね(想像はつきますが)。カードの明細が届くまで正確なレートはわかりません。
ただし、上乗せ率はカードによって異なりますので、一概にクレジットカードの手数料が高いとは言い切れませんので注意してください。また、カード会社によっては繰り上げ返済ができますので、利息を減らすことはできます。
同日の両替レートまとめ(2025/4/26)
まとめると以下になります。Wiseカードで直接買い物・支払いするのが一番安くなることがわかると思います。その次がWiseカードでの残高引き出しです。今回は調査できませんでしたが、ホテルのフロントでの両替も、レートはとても悪いです。



私はWiseでもっとレートがいい時(1ペソ2.4863円)を選んで事前に両替しておいたので、これよりさらにお得なレートで引き出せています(後述)。
Wiseでは自分のタイミングで両替ができるので、さらに料金を下げることができます。今回は比較の為に同じ日のレートで算出しましたが、私が実際に交換したレートでの負担額もこの後ご紹介します。
両替方法 | 両替レート (1ペソ当り) | 追加になる 料金 | 実質上乗せ率 | 実質レート | 2万ペソ分 両替時の 実支払い額 |
---|---|---|---|---|---|
Wiseの両替レート (ミッドレート) | 2.5569円 | – | – | – | – |
Wiseカードで 買い物 | 2.5569円 | 両替手数料 (0.4~1.2%) | 0.86% | 2.5789円 | 51,578円 |
Wiseカードで 引き出し | 2.5569円 | 両替手数料 (0.4~1.2%) 現地ATM手数料 250ペソ | 1.35% | 2.5914円 | 51,828円 |
クレカで 買い物 | 2.6227円 | なし | 2.57% | 2.6227円 | 52,454円 |
マニラ空港 両替所 | 2.6700円 | なし | 4.42% | 2.6700円 | 53,400円 |
クレカ キャッシング | 2.6227円 | (例)手数料220円 (例)18%利息35日分 (現地ATM手数料) | 4.77% | 2.6790円 | 53,579円 |
成田空港 両替所 | 2.8700円 | なし | 12.25% | 2.8700円 | 57,400円 |
(予想) セブ空港両替所 *参考程度に | 2.8000円 | なし | 9.51% | 2.8000円 | 56,000円 |
(参考)オンライン 宅配両替 | 2.6760円 | 10万円以下 宅配料500円 | 5.64% | 2.701円 | 54,020円 |
いくつか注意事項があります。
※日本の空港の両替レートは変動が大きく、これよりさらに悪くなる場合もあります。
※クレジットカードの手数料等はカード会社によって変わります。今回使用したカードは、年利18%の利息が35日分かかっていました。通常負担する現地ATM手数料250ペソが入っていなかったため、カード会社が負担した可能性があります。
※セブの両替所については、過去に同じ日でマニラ空港とセブ空港で0.13円の差があったという事実から計算した予想レートです。セブ空港のみ実際のレートではありませんのであくまで参考としてください。



今回はVISAを利用しましたが、クレジットカードによって上乗せ手数料が大きく異なります。レートの良いカードもありますので、一概にクレジットがダメなわけではありません。
アカウント開設までは無料ですので、まずはアカウントを作って少額だけ試しに送金してみてくださいね。アカウント開設はこちらから。
Wiseのメリットはたくさん
WiseとWiseカードのメリットを説明していきます。
メリット1:実勢レートでの両替
これまで説明してきたように、Wiseは両替レートが非常にいいです。外貨に両替するときも、外貨から日本円に戻すときも、実勢レートで両替してもらえ、両替手数料も非常に低いです。
メリット2:為替レートを見ながらベストなタイミングで両替できる
通常、両替所での両替は、両替所に行ったときに表示されているレートで両替をするしかありません。クレジットカードも同様で、キャッシングや買い物をしたときのレートが否応なく適用されます。タイミングは運次第なところがあります。
でもWiseなら、アプリでリアルタイムの為替レートを確認しながら、「今が円高でチャンス」と思ったその瞬間に、アプリ操作で簡単に両替ができます。Wise最大のメリットはここです!
たとえば私は4/26にフィリピンに行ったのですが、出発の少し前からアプリで時々レートを確認し、4/21の円高が最高潮に達したタイミングで両替をすることができました。しかもスマホからリアルタイムで!
このタイミングでは1ペソ2.4863円です。


フィリピンは一律250ペソの現地ATM手数料があるので、実質上乗せ率は上がってしまいましたが、それでもフィリピン到着時に両替するのと比較して、1000円以上もお得になっています。
両替方法 | 両替レート (1ペソ当り) | 左記レートに 追加になる料金 | 実質上乗せ率 | 実質レート | 2万ペソ分両替の 実質の支払い額 |
---|---|---|---|---|---|
4/26Wiseカード で両替して 引き出し | 2.5569円 | 両替手数料 現地ATM手数料250ペソ | 1.35% | 2.5914円 | 51,828円 |
4/21Wiseカード で両替して 4/26引き出し | 2.4863円 | 両替手数料 現地ATM手数料250ペソ | 2.11% | 2.5388円 | 50,775円 |
続いて、デビット機能を利用してお店で直接買い物をした場合のレートです。
両替方法 | 両替レート (1ペソ当り) | 左記レートに 追加になる料金 | 実質上乗せ率 | 実質レート | 2万ペソ分両替の 実質の支払い額 |
---|---|---|---|---|---|
4/26Wiseカードで 買い物 | 2.5569円 | なし | 0.0% | 2.5569円 | 51,138円 |
4/21Wiseカード で両替して 4/26Wiseカードで 買い物 | 2.4863円 | なし | 0.0% | 2.4863円 | 49,726円 |
こちらもやはり、事前にレートがいいタイミングで両替しておくと、さらにレート差による不要な出費を抑えることができます。
もちろん、事前両替でも全額を一気に両替する必要はありません。Wiseの口座にある程度のお金を置いておけば、出発前じゃなくても、現地に着いてからもレートがいいタイミングでちょこちょこ現地通貨に両替して、ATMから引き出すこともできます。スマホ操作でリアルタイムに両替できるので問題ありません。



いや~忙しいから、そんなに頻繁にレートのチェックなんてできないよ。
Wiseには自動両替という機能があります。たとえばこの画面では、現在のリアルタイムレートでは1円が0.385ペソ(1ペソ=2.597円)ですが、1円=0.4ペソまで上がったら、つまり1ペソ=2.5円まで下がったら両替します、という指示をアプリに入れています。


こうしておくことで、1円が0.4ペソになったタイミングで、指定した金額の分だけ自動で両替してくれます。



ATMで引き出したいけど該当する通貨の残高が足りない。
Wiseにはスマート両替機能というものがあります。
現地通貨の残高が足りなくても、Wiseの口座に他の通貨での保有があれば、両替手数料が最も安い通貨から自動的に残高を両替してくれます。


たとえば、フィリピンでATMを使おうと思ったらWise内のフィリピンペソがWise口座に足りない状況だったとします。その場合、もし日本円が十分あればそこから足りない分を自動で両替してくれますし、日本円以外に複数の通貨のお金があれば最も安い為替手数料の通貨が自動で選ばれて両替されます。


メリット3:使わなかった分は自分の銀行口座に戻せる
使い切れなかった外貨も、日本円に戻して次回に備えることができます。
多くの両替所や銀行では「買うときのレート」と「売るときのレート」が分かれていて、その差で利益を出しています。たとえば、1ペソ=2.60円で買えても、売るときは2.30円になる、というように行きと帰りで損が出やすいのが一般的です。
でもWiseは違います。買うときも売るときも、同じ「中間レート(ミッドレート)」をそのまま使うため、両替による損がほとんどありません。
つまり、海外滞在中に現地通貨を使い切れなくても、また円に戻すときに大きく目減りする心配がないのです。
使わなかった外貨を日本の銀行に戻す具体的な方法はこの後で説明します。
メリット4:現地ATMから直接引き出しができる
Wiseカードは日本で作った場合はMastercardブランドになります。ほとんどの国のATMで使えるので、現地通貨の調達が非常に楽です。月2回までの無料引き出し枠もあります。
メリット5:アプリで残高管理・履歴チェックが簡単
アプリを開けば、すべての通貨残高や利用履歴がひと目で分かります。使った瞬間に通知が届くので、不正利用もすぐ分かります。
わずか数秒〜数十秒で、外貨の残高がWise口座に反映されます。
メリット6:カードを落としてもすぐアプリで停止できる
もしWiseカードが盗難・紛失の被害にあってしまっても、アプリ上でワンタップでカードを一時停止(凍結)できます。


紛失したWiseカードが見つかった場合の再開も同じく一瞬です。また、Wiseカードを利用した場合はアプリで通知が来るので、不審な操作もすぐに発見できます。
Wiseの口座開設は無料で即時できますし、Wiseカードも1200円で発行できます(年会費なし)。
Wiseカードの作り方
海外に行く前にWiseカードを作る方向けに、Wiseカードを発行する手順を説明します。すでにWiseにアカウントがある場合は、アカウントの作成方法のセクションは飛ばしてください。
Wiseアカウントの作成
まずは、Wiseのアカウントを作成する必要があります。
こちらのページから「会員登録」または「アカウントを開設する」ボタンをクリックして、必要情報を入力します。



本人確認書類のアップロードが必要になります。マイナンバーカード、運転免許証、パスポートなどを手元に用意しておいてください。
本人確認が完了すると、Wiseのマルチカレンシー口座が利用可能になります。
日本円のチャージ
Wiseカードの発行手数料が1,200円必要です。先に1,200円以上の日本円をチャージしておく必要があります。ひとまず1200円チャージしてみてもいいですし、その後のためにある程度の金額をチャージしても構いません
ホーム画面の上部にある「資金をチャージする」というボタンを押します。


日本からのチャージ方法は、銀行振り込みかデビットカードからの送金です。クレジットカードは使えません。
銀行振り込みによるチャージ
支払い方法で銀行振り込みを選ぶと、振込先口座の情報が出てきます(日本の場合はUFJ)。入金先はWiseの日本円口座なので、国内送金として手数料も安く済みます。Wiseへの手数料はかかりません。振り込みをする口座の名義は、Wiseの名義と一致している必要があります。


デビットカードによるチャージ
私はデビットカード(三菱UFJ銀行の無料のデジタルデビットカード)からチャージしました。デビットカードからのチャージはWiseの残高に即時反映されます。デビットカードからのチャージにはWiseへの手数料がかかります。


Wiseカードの申し込み方法
日本円の口座に入金が確認されたら、Wiseカードを申し込みます。
こちらのリンクからWiseカード注文ページに行くか、Wiseのメニューから「カード」を選びます。
私はすでにカードを発行しているのでカード情報が出ていますが、以下のような「カードを注文する」というメニューが出てくるかと思います。


Wiseアプリの場合は以下のように、画面の下のメニューに「カード」と出てきます。そこをタップしてカードを申し込んでください。


本人確認が必要になる場合があります。
Wiseカードが届くまでの日数
発行からカード到着までは最大2週間とされていますが、私は1週間程度で届きました。急ぎの場合は速達を指定することができます。


バーチャルカードは即時発行されるので、オンラインではすぐに使えます。
Wiseカードの使い方
実際に届いたWiseカードを使って、日本円を外貨に両替したり、海外で使う方法を解説します。
Wiseアプリのインストール
Wiseの操作はWebからもアプリからもできますが、海外で利用することを想定してこのタイミングでスマホのアプリをインストールしておくと、より便利に管理できるようになります。「Wise」で検索してアプリをインストールして、設定したIDとパスワードでログインします。
まずは日本円をチャージ
すでに日本円の残高がある場合はここは飛ばして次のセクションに進んでください。
まだの人は、前述のカード発行料をチャージしたときと同じ手順で両替のための資金をチャージします。
レートが良いタイミングで日本円から外貨に両替
為替が有利なときを狙って日本から現地通貨に両替しておくのがおすすめです。
日本円をフィリピンペソに両替する方法を例に説明します。まず日本円の口座から、「両替する」を選びます。


両替する日本円、または、両替後に受け取るフィリピンペソを入力します。


日本円に10,000円を指定すると以下のように手数料が計算されて出ました。この時のレートで手数料込みで1万円を両替すると、3,821ペソになるという表示です。
レートの推移は画面の「レート」で確認できます。


この時のレートは、1円=0.3855ペソ(1ペソ2.59円)となります。グラフで一番下がっているタイミングで両替したほうがより多くのペソを獲得できます。このレートでよければ「続行」を押して次に進みます。


確認画面が表示されますので、再度内容を確認して「両替する」を押します。


「完了しました」という画面が表示されたら完了です。両替が完了すると、Wise残高にその通貨が追加されます。
現地ATMで引き出す


現地に到着したら、Mastercard対応のATMで現地通貨を引き出します。月2回まではWiseの手数料は無料となります。
英語メニューで分かりにくい部分もありますが、デビットカードの場合は「SAVINGS」を選びます。引き出しは「WITHDRAW CASH」です。


現地でデビットカードとして使う
Wiseカードはお店でもデビットカードとして利用できます。Mastercardのマークが入ったお店で利用できます。1回の利用限度額は100万円相当です。
残った外貨は日本円に両替して銀行に送金
私は、フィリピンから帰ってきて当面フィリピンペソを使う予定はないので、全額日本円に戻すことにしました。手順としては「外貨→日本円への両替」を行った後、「日本円を日本の銀行口座に送金」という2つのステップとなります。
外貨→日本円への両替
まずはフィリピンペソの口座で「両替する」を選択します。


日本円を外貨に両替したときと逆になりますね。手順としては同じなので、ここでは重要なポイントに絞って説明します。
金額の指定ですが、今回は全額を日本円に両替します。手数料も加味してちょうど送る場合は、赤で囲ってある残高の部分をクリックします。


ちなみに今回は日本円→外貨と逆のパターンになりますので、グラフで一番下がっているタイミングで両替するのがベストです。


そうすると、手数料込みの合計金額がちょうど残額と一致するように調整された両替額になります。これでよければ「両替する」を押します。


両替に成功すると、下記の完了画面が表示されます。


フィリピンペソの残高が0に変わりました。この後すぐに、フィリピンペソの口座自体が画面に表示されなくなりました。今後また日本円からフィリピンペソに両替したら、その時にまた口座が出てくるものと思われます。


ちなみに、日本円に戻す際も、できるだけいいレートで両替したいですよね。今度は1ペソあたりの日本円がチャートでできるだけ高くなっているタイミングを狙うことで、受け取る額が大きくなります。
日本円を日本の銀行口座に送金
今度は両替した日本円が入った口座から、日本の銀行口座に振り込みを行います。ホーム画面から「送金する」を選択します。


受取人を指定します。一度送金をすると次回からリストに出てくるようになりますが、今回は新規で指定します。「受取人を追加する」を押します。


通貨選択画面になります。日本の自分の銀行口座に送るので日本円を選択します。


「銀行口座情報を入力する」を指定します。


受取人の追加では、「自分自身」を選択します。


「国内の銀行口座」で銀行口座の口座情報を入力します。


送金する金額を指定します。全額送金する場合は、下の利用可能な残高の金額をクリックすると自動で入ります。


1万円を指定すると、以下のように手数料込みで1万円のばあいの受取額が自動計算されます。この場合の送金手数料は219円です。金額に問題がなければ「続行」を押します。


今回の取引の目的は適切なものを選びます。


最後に、もう一度送金内容が合っているかを確認して、送金するボタンを押します。


これで完了です。ほぼリアルタイムで銀行口座に振り込みがされます。自分の銀行口座に初めて送金する際には、本人確認が必要となる場合があります。
Wiseカードの注意点
とっても便利なWiseカードですが、一部注意点があります。知らないと現地に到着したときに困りますので、目を通しておいてください。
引き出し上限額がある
ATMに1回の引き出し限度額が設定されている場合があります。一度にその限度額を超えて引き出すことができないため、注意してください。
限度額は、国やATMの種類によって異なりますが、おおむね以下の上限額が設定されています。
国名 | 通貨 | 上限額(現地通貨) | 円換算(目安) |
---|---|---|---|
フィリピン | PHP | 10,000〜20,000 | 約26,000〜52,000円 |
アメリカ | USD | $200〜$1,000 | 約31,000〜157,000円 |
中国 | CNY | 10,000〜20,000 | 約215,000〜430,000円 |
韓国 | KRW | 1,000,000 | 約110,000円 |
タイ | THB | 20,000 | 約83,000円 |
台湾 | TWD | 30,000 | 約140,000円 |
ベトナム | VND | 2,000,000 | 約12,000円 |
インドネシア | IDR | 2,500,000〜3,000,000 | 約24,000〜29,000円 |
オーストラリア | AUD | $800〜$2,000 | 約85,000〜213,000円 |
フランス | EUR | 200〜500 | 約34,000〜85,000円 |
上限を超えて引き出したい場合は、数回に分けて引き出すか、別のクレジットカードなどと併用してください。



上限を考えると、両替所やカードとの併用が安全です。レートは悪くなっても他の方法と組み合わせたほうが安心ですね。
一部対応していない国・地域がある(ATMを使う回避策あり)
近いうちに台湾に行くので、Wiseに台湾ドルの口座を設定しようとしたら非対応でした。ただ、日本人に人気の旅行先で使えないのは台湾くらいですね。それ以外は以下の国・地域が対象外ですが、旅行・留学先としてはあまりメジャーではありません。
ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、イラン、イラク、シリア、リビア、スーダン、南スーダン、ソマリア、ベネズエラ、ミャンマー、キューバ、アフガニスタン、コンゴ共和国およびコンゴ民主共和国、チャド、イエメン、中央アフリカ共和国、ウクライナの一部地域
ただ、台湾などでもATMを使うことはできそうです。台湾ドルの口座はもてませんが、Mastercard対応のATMやお店では、Wise自動両替機能を使って利用することができます。
まとめ:Wiseがあれば、両替も現地での現金確保もすべてスマートに


Wiseカードを使えば、日本を出発する前に「今が買い時」と思ったタイミングで両替しておき、現地に着いたらATMで必要な分だけ現地通貨を引き出すことができます。
つまり、
- 空港の高レートな両替所に並ばなくていい
- 日本円を大量に持ち歩く必要もない
- 必要なときに、必要な分だけ引き出せる
という、安全で、合理的で、節約もできるんです。
空港で高いレートで慌てて両替する必要もなく、現金を大量に持ち歩く不安やいくら手数料を取られたか分からないという悩みも無縁になります。
私は1回使ってWiseカードは手放せなくなりましたので全力でおすすめします!無駄に高い両替レートで両替するのは次の渡航からはやめましょう。
海外に行く予定のある方は、まずはアカウント登録して、Wiseカードを発行してくださいね。